「天地無用」の本当の意味を間違っている!?本当の意味とは!
突然ですが、質問です。
「宅配便で届いた段ボール箱は、天地無用だから、逆さまにしても大丈夫だ。」
この言葉を聞いて、おかしいと思ったでしょうか?
そうなんです。おかしいんです。
筆者自身も今日、本当の意味を知りました笑
今回は、天地無用という言葉の意味について説明していきます。
- 天地無用とは?
では、実際、天地無用という言葉は、辞書にはどういう意味でのってあるのでしょうか?
『広辞苑 第6版』
てんち−むよう【天地無用】
運送する荷物の外装などに記す語で、この荷物を取り扱うのに、上下を逆さにしてはいけないという意。
『日本語大辞典 第2版』
てんち−むよう【天地無用】
荷物、貨物などの包装の外側に記す語で、破損の恐れがあるため上下をさかさまにして取り扱ってはいけないという注意。
「天地無用」とは、「荷物の上下を逆さにしてはいけない」という意味です。段ボール箱の荷物などに、赤字に白抜きで「天地無用」と書かれたシールが貼られていることがあります。
しかし、それだけでは意味がわからない人が少なからずいるからでしょうか、最近では、記号やイラストを用いて視覚に訴えたりすることが多くなっています。
2. 無用とは?
では、「天地無用」を「上下を気にしなくてよい」という意味で受け取る人が多いのには、どんな理由があるのでしょう?
まず、無用の意味を調べてみましょう。
『岩波国語辞典 第7版新版』
無用【無用】
①役に立たないこと。いらないこと。
②してはならないこと。
③用事が無いこと。
②のように、「天地無用」の「無用」は「してはならないこと」という意味です。
しかし、「無用」の意味が「してはならないこと」であるとわかっていたとしても、「天地してはならない」だと、意味が通じません。
結果、「天地はいらない=上下は気にしなくていい」などと解釈されるとになります。
まとめ
天地無用という言葉の本当の意味は、「荷物の上下を逆さにしてはいけない」という意味です。筆者自身も知らなかったため、驚きました。
日本語にはこの他にもたくさんの間違えた意味で覚えている言葉があるので、しっかりと意味を知ることが大事ですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。では、また。